ユニノットは本当にダメなのか?「ドラグを出せる環境」における再現性とシステム思考

「ノット(結束)の強度は〇〇%だから強い、弱い」
釣りの世界では、よくそんな会話がされますよね。
もちろんそれは正しい指標なのですが
そのはずなのに、釣り場で
「あーー!切れたーー!!」って叫んでる人、
見かけませんか?
特に、なんにもないオープンエリアや、
そこまで激しくない小磯でも、たまにいらっしゃいます。
今回は、
ノットの「強さ」の裏にある「再現性」、
そして「自分の行くフィールドに合ったシステム思考」
について、少し掘り下げて書いてみます。
先に断っておきますが、
この記事は
日本海のヒラマサやメーターオーバーの巨魚を、
ドラグフルロックでガチンコ勝負する」という、
1ミリもラインを出せない極限の世界に生きる
猛者向けの記事ではありません。
完璧なFGノットより、100%決まるノット
例えば、ルアーマンに大人気のFGノット。
強度は95%程と抜群に優れた結束ですが、
摩擦系ノットはわずかな施工ミスで
いとも簡単にすっぽ抜けます。

真っ暗なナイトゲーム
ウェーディングで水に浸かっている
足場が不安定で座れない
船の上で激しく揺れている
こんなシチュエーションでも、
毎回きっちり100点満点のFGノットを組める技術が
あるかどうか。ここが問題なんです。
釣り場で「リーダー抜けたー!」と叫んでいる人は、
ノットのポテンシャルではなく、
現場での「ミス」が原因じゃないかと勝手に思っています。
どんな過酷なシチュエーションでも、
毎回同じ強度を100%保てること(再現性)。
これこそが、実戦で一番大事なことではないでしょうか。
不器用な僕が行き着いた「フィッシャーマンズノット改 ver.2」
「じゃあお前は現場で何を結んでるんだよ」
って思いますよね笑。
実は僕、めちゃくちゃ不器用なんです。
FGノットなど色々な摩擦系を試しましたが、
河川でのウェーディング中に組むのは
難易度が高すぎて断念。
そこで藁をも掴む思いで見つけたのが、
シーガーのサイトにあった
「フィッシャーマンズノット改」でした。
ただ、これそのままだと強度が物足りなかったので、
さらに工夫を加えました。
【フィッシャーマンズノット改 ver.2】

メインラインは折り返さず、
ビミニツイストでダブルラインにする。
これは折り返すと結束中に失敗しやすいためです。
巻き付け回数を元の10回から23〜25回に増やす。
※10回だとすぐ抜けます。
巻き数を増やすことで摩擦力が上がり、
個人調べでは毎回「強度85%以上」を
キープできています。
コブがあるので、低負荷でのすっぽ抜けもありません。
20年以上この方法ですが、大きなトラブルはゼロです。
メインラインのテンションを張っていなくても
簡単に組めるので、不器用な方には本当におすすめです。
なぜ、敢えてルアー結束が「ユニノット」なのか?

リーダーとルアー(スナップ)の結束も、
漁師結び、パロマー、ダブルクリンチなど色々試しました。
でも、僕が行き着いたのはユニノットです。
「磯でユニノットって(笑)」
ってバカにされそうですが、
実はそこまで痛い目に合っていません。

磯での93cmのブリも

80ちょいのブリも

先日釣った真鯛も。。。
全てユニノットです。
むしろ、巷で強いと言われるノットは……
ダブルクリンチノット▶ラインが太くなると締め込めず、すっぽ抜けた
パロマーノット▶ラインが中で交差したまま結んでしまい、大物の時にすっぽ抜けた
せっかくの良い魚を、ノットの締め込みミスのせいで
逃すくらいなら、色々試すの辞めよう!
と開き直りました笑。
ユニノットの答えはシンプルです。
強度は65%程度ですが、
誰が何回やろうが、
ラインが太くなろうが、
毎回きっきりと「65%の強度」を出しやすい。
強度が足りないなら、
最初からリーダーを太くすればええやん という思考です。
計算通りに切れる、僕のラインシステム
ユニノットを取り入れた僕のシステムは、
「どこが一番弱いか」
が明確で、計算通りにコントロールできるのが
最大のメリットです。
切れる時は必ずルアーの結束部(一番弱いところ)になります。
いくつか実際のシステムを紹介します。
① 港湾・サーフ・小磯(フロロ8号)
PEライン:シマノ ピットブル4(1.2号)/ 強度:約12kg
PE×リーダー結束:フィッシャーマンズノット改ver.2(85%)/ 強度:約10.3kg
リーダー:船ハリス フロロ8号 / 強度:約13kg
ルアー結束:ユニノット(65%)/ 強度:約8.45kg ★最弱
結果:根掛かりなどで高負荷がかかっても、
必ずルアー結束部から切れます。無駄なラインを海に残しません。
② 磯+ヒラスズキロッド(フロロ10号)
PEライン:ピットブル4(2号)/ 強度:約17kg
PE×リーダー結束:フィッシャーマンズノット改ver.2(85%)/ 強度:約14.45kg
リーダー:船ハリス フロロ10号 / 強度:約15.8kg
ルアー結束:ユニノット(65%)/ 強度:約10.27kg ★最弱
結果:ここでもルアー結束部が最弱ですが、
10kg以上の強度があるので、
ハマチ〜メジロ(イナダ〜ワラサ)なら
リーダーを掴んでズリ上げ可能です。
③ 磯+青物プラッギング(フロロ14号)
PEライン:ピットブル4(2.5号)※飛距離優先 / 強度:約22.5kg
PE×リーダー結束:フィッシャーマンズノット改ver.2(85%)/ 強度:約19kg
リーダー:船ハリス フロロ14号 / 強度:約20kg
ルアー結束:ユニノット(65%)/ 強度:約13kg ★最弱
結果:10キロクラスの魚が来ても、
リーダーを持って引っこ抜ける強度を確保しつつ、
高負荷時はちゃんとルアー側で切れてくれます。
ガチの青物マンには勧められない理由

さて、ここまで読んで
おいおい、そんな甘いノットじゃ日本海のヒラマサや
大政相手には一瞬でやられるぞと思った方。
――その通りです。大正解です。
僕がこの「ユニノットシステム」を運用できているのは、
僕の行くフィールドが
足場が低く、ドラグを出して魚を走らせられる場所が多いから
という大前提があります。
ドラグ調整とロッドワークで、
魚のファーストランを受け流せる環境だからこそ、
結束強度65%でも破綻しないのです。
しかし、以下のような「極限の釣り」では
話が全く変わります。
日本海のヒラマサ、男女群島などのガチ磯
根が荒く、
ドラグを出したら一瞬で瀬ズレしてラインブレイクする場所
10kg、20kgオーバーの暴力的なトルクを持つ魚が相手
こういう場所では、
「リーダーを太くしてユニノット」
という妥協は許されません。
タックルの限界ギリギリのドラグ負荷をかけるため、
ルアー結束部にも100%近い強度が求められます。
逆に言えば、
「そこまでの超極限エリアではない場所」や
「ドラグを活かせるオープンエリア」で、
ガチ勢の真似事をして
現場ですっぽ抜けているのだとしたら……
それは本末転倒ではないか、と思うのです。
自分のフィールドに合った「正解」を選ぼう
「とにかく最強のノット」を追い求めるのも
釣りの楽しさですし、
ドラグフルロックの世界ではそれが必須です。
しかし、
自分のフィールド特性(ドラグが使えるか)を理解し、
現場で確実に100%再現できて、計算が狂わないシステムを組む
というのも、
また一つの実戦的な正解だと僕は思っています。
僕のスタイルは
「リーダーは太くても魚は食う、擦れに強い方が安心」
という考え方ですが、
当然
「リーダーは細い方が食う、擦らせないファイトをすればいい」
というスタイルもあります。
どれが正しいというわけではなく、
ターゲット、地域性、そしてフィールドの足場によって
答えは変わります。
「ノットが安定しなくて悩んでいる」という方の、
一つの視点として参考になれば幸いです!












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