エヴォルーツ120Fはマルチミノーだ

エヴォルーツ120Fが釣れる理由

今更説明する必要が無いほど有名になったミノー

エヴォルーツ120Fですがデザインされた方が

有名なメディアアングラーである

ヒデ林さんという事でその勢いがある事も事実

当初、

あぁまた名前で売り出してきたミノーか

そんな印象もあって

天邪鬼な私は発売当初

なんの反応もしていませんでした。

今まではこれらのミノーで攻略できていた

今までは基本サスケ主体で攻略をしていました。

潮流が弱い
流れが引き方向である
波があまりない
食わせを重視したい


サスケ烈波120or140

潮流がある
波が当て波
波が高め
アピールを高めたい


サスケ剛力120or130

基本的にはこういうセレクトで

ミノーセレクトをしており

荒れていたり、反応がない場合

バスデイさんのログサーフを投げたり

していました。

ただ今まで釣りをしていて

これが完全にベスト!

というセレクトができない時もありました。

購入のきっかけ

それは四国に遠征に行った時でした。

遠征前に気持ちが高鳴り、

あ、これが話題のエヴォルーツ120Fか

試しに2つ買って試してみるか

と、某釣具屋さんにて購入したのが

きっかけです。

四国では釣れなかった

結局、高知のサーフにて

サゴシのみという

貧果でしたがそれを釣ったのはサスケ。

ですが驚きの経験がそこにはありました。

安定した飛距離

四国実釣時、

向かい風と波が強くサスケが機能しなかった

タイミングがありました。

釣れない時に、色々試したくなるもので

そんな時に引っ張り出したのが

エヴォルーツでした。

驚いたのはその飛距離の安定さ。

昨今飛距離を追い求めたミノーは沢山ありますが

向かい風の中安定して飛ばせるのはなかなか

ありません。

しかしながらエヴォルーツ120Fに関しては

かなり安定して投げられた事がまず驚きました。

動きが破綻しない

当て波の時はルアーからすると進行方向と逆から

波に押される感じになりますが、

計算された形状なのか

リップが良い働きを見せ

横から潮流を受けようが

波が来ようが

ロッドティップに伝わる動きの振動が

途切れる事はありませんでした。

しかし今までも

動くだけのミノーは存在していました。

そのアクションが魚に効かないと

意味がありません。

地元エリアで真価を発揮する

まずはこの記事をみてください

春+磯=青物 | Turn the tide (turn-the-tide.blog)

春の青物 | Turn the tide (turn-the-tide.blog)

大きくこのミノーを見直した釣行でした。

青物というと朝マズメ

その短い時合にこのルアーを投げたというのは

やはり理由がないとセレクトできません。

結果は結果として捉えて

具体的にエヴォルーツ120Fとは

どのようなミノーなのか

検証していきたいと思います。

リップ形状が秀逸

リップ部分は流れ、水流を受ける部分です。

ただ強く受けるデザインも出来れば

ただ水流を流すデザインも出来ます。

サスケのレードルリップは飛距離を伸ばす為の

ボディ一体化リップですが

副産物として過剰な流れを受けた時にふらついて

ボディ全体をふらつかせる特徴があります。

ずばりこれがサスケの釣れる理由だと考えています。

エヴォルーツ120Fに関していうと

水流を強く受けると流し
水流を弱く受けると全て受ける秀逸なリップ

と言えます。

つまり

どのような海流においても大きく動きが変わらない。

という事が言えます。

リップのおかげでレンジ調整が広く可能

リップ形状のおかげで

どういう利点があるのか?

長文になるかもしれませんが書いていきます。

まずサスケの話をさせてください。

サスケのレードルリップは動きが破綻する際に

ふらつくと書きましたが

水流を強く受ける、破綻させやすい状況

これはずばり

ロッドティップを上げてリトリーブすると

水面に引っ張り上げる揚力が発生して

この状況が生まれやすくなります。

なので書いてしまうと

サスケはロッドティップを上げてスローに巻き

ふらつきアクションを数多く作れる巻き方で

釣果はあがります。

しかしこれは荒れた環境では再現が難しい技です。

表層が風波で結構荒れている場合は

単に泳がせる事も難しい。。

そこでエヴォルーツが活きてきます。

良くも悪くも動きが安定しているので

ロッドを上げてレンジをあげようが
ロッドを下げてレンジを下げようが
動きが一定なんです。

その為、安定したこの動きで

魚が反応するのであれば

サスケがダメな時のピンチヒッターに

なるという事になります。

特に足場が高い釣り場ではレンジが入る分

足元まできっちり泳ぐところは

サスケと大きく違う所ですね。

マイワシパターンに効く動きをする

最近よく耳にするのが

『青物に効くミノーっていうとセットアッパー』

実際使ってみるとわかるんですが

元々レンジの入るミノーです。

リップも大きく、

強めのウォブンロールの泳ぎですが

私はこの動きがマイワシをベイトにしている

フィッシュイーターに効くと感じています。

ちなみにサスケ剛力もファットなボディ形状により

強めのウォブンロールを見せます。

更にレードルリップ効果で

アングラー側でふらつきの演出ができる為

よく使ってきましたが、

エヴォルーツ120Fの動きも

やや強めのウォブンロール。

つまり

イワシについたターゲットに効くミノー

そういう印象を持っています。

イワシというと年にもよりますが

一番爆発力があるのは

夏後半~初冬だと思います。

台風や季節風の影響で海面が荒れる事も多い

時期です。

状況を選ばずに120サイズでそのアクションを

出せるという点で

素晴らしいミノーだと感じています。

細部に見られるこだわり

今まで書いてきた特色を殺さず

釣果に結びつかせる細かい所が見られます

よくカラーや

多面体デザインによるフラッシング

について書かれていますが

正直それが釣果に結びついているのかどうかは

未熟な私にはわかりませんので

他の部分について書かせてもらいます。

まずアイ部分ですが普通のルアーより

太めのアイがついています。

それも頑強さを率直に感じるので良いのですが

スナップで繋いだ際に可動範囲が広い為

動きを殺さない為なのかなと思っています。

フックを♯1にも対応している浮力も魅力ですが

そこを考慮しているフック位置が秀逸です。

最近見たミノーでここまでこだわりを感じる

ルアーを見た事がありません。

エヴォルーツ120Fが活きるタイミング

最初に言ってしまうと

いかなるエリアでも荒れたシチュエーションでも

飛び、泳ぐルアーです。

その中で、他のルアーが機能しない時に

釣果に結びつきやすいであろうタイミングを

書きたいと思います。

①足場が高く、足元から水深がある

ドン深の磯や沖堤防のようなエリアで
足元まできっちり泳がせたい時に良いです。

②向かい風が出ている

ウェイトが若干ある方なのでロッドはMH位が
良いと思いますが、飛距離は結構飛びます。
向かい風であっても飛びます。
たまにレビューで飛距離が出ない、
安定しない等のコメントを見ますが 、
ロッドセレクトが合ってないせいだと思います。

③当て波が強い

動きがしっかりしているので
当て波があってもきっちり泳ぎます。
つまり磯ヒラにも合うと思います。

④青物が混在する場合

アカメをターゲットとされているだけあって
かなり頑強に作られています。


フックを変えないで、パッケージから開けて
そのまま投げたルアーは最近あまりなかっただけに
良いフックがついているだけで感動しました。

最後に

本記事内でサスケの名前をよく出しましたが

過去色んな有名ミノーを散々使ってきました。

サスケの飛距離も今ではそこまで飛ばない方。

若干風に弱かったり、荒れた海面では不安定

な時もありますが、

今でも脅威の食わせ能力で結果を出してくれる

主力ミノーです。

長い間このサスケファミリーの間に入ってくる

ミノーはあまりありませんでした。

久々に一軍登録できる良いミノーに出会ったので

記事に書かせて頂きました。