情報に頼らないポイント選びについて②

2021年8月16日

タイドグラフから得られる情報

今回はタイドグラフから得られるタイドに関して

書いていきたいと思います。

上げ潮、下げ潮とありますが、

それによる潮流が発生する事を知られていますか?

「ルアーは当て潮で釣れ」

と言われますが、

潮目、潮流が岸際に近くなる

当て潮のエリアで釣ることは

即ち、釣果に結び付きます。

それでは書いていきましょう。

紀伊半島を例に考えてみる

まず太平洋側、例として紀伊半島での画像ですが

IMG_5156.jpg

上げ潮の場合は南から北に潮が流れます。

南の温かい海水や黒潮を引き込むので

水温は上がる傾向にあります。

この場合、潮が当たるエリアは

IMG_5161.jpg

この様なエリアになります。

下げ潮の場合は逆です。

IMG_5157.jpg

北から南に潮が流れて、水温は下がる傾向になります。

この時に潮が当たるポイントは

IMG_5162.jpg

この様なポイントになります。

釣りは化学

次に、私がよく言うんですが

「釣りって科学ですねぇー。」

って言うんですが、

ベルヌーイの定理って覚えてますか?

学生の時に勉強するアレです。

一言でいうと、

流体の全てのエネルギーは一定であるため、

位置エネルギー、運動エネルギー、

損失エネルギーの和は一定である。

もっと簡単に関係する事を書くと、

水の通り道が細くなると流速は早くなる。

即ち、水道部は潮の流れが速くなります

IMG_5158.jpg

大きい視点でみるとこうなります。

沖に島がある場合は

その部分の流速が速くなるんですね。

これらの情報をまとめて考えるわけです。

Q,真夏の高水温時、水温が低いエリアは?

A,島等が絡む水道部で、
大潮の下げ3分~7分、
当て潮になる北向きに面するか、
目の前で潮が左右に流れる水道部での
ポイントが好ましい

と、なるわけです。

更に太平洋側では黒潮が流れています。

黒潮自体は塩分濃度が濃く、魚は多くいませんが、

その水温がもたらす影響で

付近の魚の活性があがります。

黒潮の接岸状況は

親潮、黒潮ウォッチというサイト

にて予測含め見る事ができます。

黒潮が接岸すると

IMG_5168.jpg

紀伊半島では、見老津付近で黒潮が当たり、流れが分岐。

北向きに流れる黒潮の伏流が

先ほど言った上げ潮と絡むと、

白浜より北のエリアで青物等の回遊に

期待ができます。

また見老津より南のエリアでは

西から東に向いて流れていますが

この方向が「下り」と言い、良いとされています。

黒潮が離岸傾向にある場合は

IMG_5167.jpg

この様になり反転流が逆向いて流れます。

これが「上り」と呼ばれていて

ダメとされています。

よって、南の方は「上がり」「下り」が

強く反映するため、

実は

上げ潮、下げ潮の影響は弱く、

潮位くらいのものとなります。

IMG_5160.jpg

まとめ

ここまでの内容を例に考えてみると

紀北で青物釣りたい場合は、

黒潮が接岸するタイミングで大きな潮の上げ潮、

南面に面するポイント

がいい感じです。

また長潮等の潮が緩い日は

水道部などのエリアか、

黒潮の影響が強い、南紀にいくか。

そういう事になります。

また、

この記事の内容は比較的4月中旬から

12月前半までの沖合にベイトがいるタイミングです。

またその辺も記事にしますね♪

参考になれば幸いです♪